<日進月歩のネット事情 ビジネスの環境は整った>
私は、1994年からずっとネットビジネスに携わってきました。当時は、インターネット常時接続などまだ夢物語で、私は仕事でありながら今の普通の回線スピードの100分の1以下のスピードでやっと常時接続できている段階でしたし、多くの人はダイヤルアップ接続といって、さらにそれよりも低速でしかも従量制でインターネットに接続している状態であり、よほどの物好きしかネットアクセスをしていなかった時代でもあります。
それでもパソコン通信は一部の間で普及しており、たとえば競馬予想ソフト用にJRAが提供していたパソコン通信は従量制でありながら多数の会員を集めてビジネスが成立していました。今や一インターネットプロバイダになってしまった「ニフティサーブ」も、BBSという掲示板システムで情報課金を成功させていました。人気BBSのシスオペという管理人は、当時から高収入を得ていたようです。
それから10数年経ちました。今や有線での高速インターネット接続は当たり前。しかも定額で低額なのです。さらに、有線だけでなく、無線高速インターネット定額制も日本全国で使えるようになり、端末もネットブックの普及や「iPhone」などのスマートフォンの普及、そして「iモード」携帯などの普及によって、日本人のほぼ全てがインターネットに格安でコストを気にせずアクセスできる時代になったといえるでしょう。
つまり、インターネット上でビジネスをするには最適な環境が整ったとも言えます。私が始めた頃は「インターネットとは?」から説明し、なかなか最初は大手企業のようなお金に余裕があるところが「最先端技術を使っている」というアピールのために予算を出しているといった状態でした。しかし、今や誰でもローコストでビジネスをスタートできるようになりました。
(つづく)
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