上海市黄浦区に位置する庭園・豫園には、「海上名園」と彫られた石碑が建てられている。この文字は1999年に江沢民によって書かれたもので、「海の上にある公園」を表す。しかし、この言葉にはもうひとつの意味が隠されている。文字を右から読むと「園名上海」、すなわち「もともとの名は上海」という言葉が浮かびあがるのである。
上海は中国東沿岸中心部に位置し、長江の河口近くにある国際都市である。総面積は6,341平方キロメートル、人口は1,700万人という中国最大の中央直轄都市で、経済、貿易の中心地として目覚しい発展を遂げてきた。歴史的な面影を残しながらも現代的な建物が建ち並び、上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港を訪れる観光客は年間延べ3,000万人にも達するなど、観光地として国内外の旅行者を魅了し続けている。
インフラ整備も進んでおり、リニアモーターカーや地下鉄の整備によって、さらなる利便性の提供を目指している。また、1カ月後の5月1日には上海万国博覧会の開催も控えており、ますます発展が期待される都市である。
データ・マックスでは3月26日(金)~28日(日)の3日間、中国上海の視察を行なった。次回より、上海中心部の最新の様子や国内外から多くの観光客を招き寄せている商業施設および観光事業の取り組みについて、写真とともに紹介していく。
【重松 斐美】
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