16日、外務省は、現地時間15日、ペルーの首都リマにおいて、目賀田周一郎・駐ペルー国大使と先方アラオス経済財政大臣との間で、93億100万円を限度とする額の円借款「リマ首都圏周辺居住域衛生改善計画(Ⅱ)」に関する書簡の交換が行われたことを発表した。
本件は、ペルー共和国のリマ首都における深刻な水不足の解消と、下水の適切な処理により、現地住民の生活環境と自然環境を改善することに寄与することを目的としている。計画は、首都圏東部のリマック川沿いに位置する「ワチパ浄水場」及び周辺居住域18給水地区の上下水道整備を通じて行なわれる。
外務省によると、2000年に円借款を供与した「リマ首都圏周辺居住域衛生改善計画」は、「財政責任・透明法」の施行等により、同浄水場の実施スケジュールに遅れが生じたという。また、資機材価格の高騰等の理由から事業費が増加したため、対処策として、追加的な資金供与を行なうとしている。
なお、供与条件は、金利が年1.4%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)、償還期間は25年(7年の据置期間を含む)、調達条件は一般アンタイドとしている。
また同日、外務省は、現地時間15日、スワジランド王国への2億4,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換と、15日(現地時間同日)に最大2,830万円の一般文化無償資金協力「パナマ大学日本語学習機材整備計画」に関する交換公文の署名式が行なわれたことも発表している。
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