ディスプレイ業大手の乃村工藝社と丹青社の決算(連結)が出揃った。乃村工藝社(2010年2月期)の売上高は前年比7.8%減の804億3,600万円、丹青社(2010年1月期)は前年比18.6%減の497億6,300万円となった。小売業界の低迷、企業の設備投資減で受注環境が悪化したものの、乃村工藝社においては売上減を最小限にとどめたと言える。最終利益も着実に確保しており、業績の大幅な悪化は免れた。対して丹青社は売上高の大幅減のみならず、22億97百万円の最終赤字を計上。希望退職者の募集等に伴う特別退職金12億73百万円を特損計上があったとはいえ、極めて厳しい業績となった。
(つづく)
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