2日、岡野バルブ製造(株)(本社:北九州市門司区、岡野正敏社長)は、2010年11月期 第1四半期 決算(連結)を発表した。
当第1四半期連結会計期間は売上高が前年同期比27.6%減の19億1,700万円、経常利益が同比75.7%減の5,000万円)、四半期純利益が同比71.5%減の3,700万円となった。
当連結会計期間は、バルブ事業・メンテナンス事業ともに大型案件が例年に比べ下半期に集中している。
損益面において、コスト低減策として鋳鋼素材工場の生産量平準化や機械工場の稼働率維持などにより製造原価の低減を図ったものの、海外向け売上高の減少やメンテナンス事業での事務所および常駐者のコスト負担などから、相対的に原価率が上昇することとなった。
<バルブ事業>
国内では女川原子力発電所1号機向けや敦賀発電所1号機向け取替弁などの売上はあったものの、新規原子力プラント向けなどの大型案件が少なく、弁や部品の取替えが主体の厳しい状況で推移した。
また、海外向けバルブ事業についても、これまで好調を維持してきた東アジアでの大型火力案件が景気後退の影響を受けたため、サウジアラビアや台湾向けなど小規模案件での売上が中心となった。
<メンテナンス事業>
一昨年の新潟県中越沖地震により全プラントが停止していた柏崎刈羽原子力発電所のうち6号機と7号機は営業運転を再開したものの、その他の原子力プラントにおける定期検査案件が例年に比べて少なく閑散期が長期化したため、厳しい需要環境となった。
大型案件は福島第一原子力発電所4号機の定期検査工事、柏崎刈羽原子力発電所の運転再開に向けた復興工事・事前点検工事などにとどまり、全体的には低迷した。
▼関連リンク
⇒岡野バルブ製造
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら