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特別取材

特別寄稿 新党大地 代表 鈴木宗男 氏 【4.19シンポジウムに向けて】(2)
特別取材
2010年4月 2日 08:00

それぞれの地域が独自に発展し 日本全体の活性化へ
新党大地 代表 鈴木宗男
<各地域ごとの自立を>

 我々は、日本の子どもたちのことを考えなくてはなりません。小泉・竹中流の新自由主義路線をこのまま続けると、国民の階層分化が進んでしまい、親の所属する階層によって子どもたちの可能性が制約されてしまう社会ができてしまいます。日本が格差社会ではなく、階級社会になってしまうのです。
 「自己責任」、「市場原理」を金科玉条とする新自由主義政策では、高齢者や障がい者などの社会的弱者は切り捨てられてしまいます。この政策では、安定し、確実に受け取ることができる年金制度も構築することができません。悪名高い後期高齢者医療制度や障害者自立支援法が成立したのも、小泉政権の時でした。
 08年末から09年にかけ、東京の日比谷公園に「年越派遣村」ができたように、派遣社員や契約社員など、社会的に十分な訓練を積むチャンスもなく、企業に使い捨てにされ、職だけでなく住まいまで奪い取られる若者が多いことも大きな問題です。彼らの年収はせいぜい200万円。これでは結婚して自分の家庭を持ち、子を産み育て、社会的に再生産を行なうことはできません。日本社会の未来を担うはずの若者が、このような状況に置かれていることは、まさに深刻な国難と言えます。このような状況が生まれたのも、新自由主義が原因なのです。
 また、新自由主義では、大都市以外の地方は衰退の一途を辿るのみです。事実、東京はじめ首都圏、都市部と、北海道や沖縄、東北といった地方との所得格差は拡がる一方です。地方が中央に依存せざるを得ないシステムでは、地方がそれぞれの特性を活かした政策を進めることもできないのです。
 このままでは日本はおかしくなってしまう。今、軌道修正をしないと間に合わなくなる。50年後の日本が滅茶苦茶になる。
 今、必要なことは、それぞれの地方が智恵、アイディアを出し、独自に発展を図ることではないか。東京、中央の言いなりになるのではなく、かつての戦国時代さながら、各地域が独立するくらいの意気込みを持ち、エゴとも言うべきそれぞれの利益を訴える。そうすることが、北は北海道から南は沖縄まで、南北で約3,000㎞もの長さを誇る日本の国土のなかで、多種多様な文化、伝統、価値観を持った日本国が発展するための最善の方策ではないのか。
 北海道に関して言えば、食糧自給率は200%を誇り、また、風光明媚な自然環境や、北海道の先住民族であるアイヌ民族の独自文化を有し、観光地として十二分な魅力を持っている。日本の食糧基地として、また観光、そして癒しの場として、北海道は日本国家に大きな貢献ができる。さらに、豊富な天然資源があるロシアのサハリン州と目と鼻の先に位置する北海道は、サハリンからのエネルギー資源を受け入れる一大エネルギー備蓄基地となり得る。北海道の元気が日本の元気となり、北海道の発展がまさに日本全体の発展に繋がる。
 このような危機感、そして北海道にかける想いが、私を地域政党「新党大地」旗揚げへと駆り立てたのでした。

(つづく)

【シンポジウム「激変時代の日本 地域自立の新ビジョン 鈴木宗男vs山崎養世」】

日 時:2010年4月19日(月) 17:00~(開場16:00)
会 場:アクロス福岡 福岡シンフォニーホール (福岡市中央区天神1-1-1)
会 費:5,000円

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