《福岡県の総合評価とは?》
福岡県が、5,000万円以上の公共工事入札について採用している「総合評価方式」とは、「福岡県建設工事総合評価方式実施要領」によれば次のようなものだ。
(総合評価の方法及び形式)《配点非開示への疑問》
総合評価は、標準点に技術評価における評価項目ごとの得点の合計点である加算点を加えたもの(以下「技術評価点」という。)を当該入札者の入札価格で除す次式で得られた評価値をもって行うものとする。
技術評価点= 標準点+ 加算点
評価値=[技術評価点(標準点+加算点)]/[入札価格]
総合評価の形式は、次のとおりとする。
(1)簡易型
技術的な工夫の余地が小さい工事において、簡易な施工計画や過去の同種・類似工事の経験、工事成績等に基づく技術力と入札価格を総合的に評価することが妥当と判断される工事を対象とし、入札参加希望者から提出された施工計画及び施工実績等により技術力を評価する。
(2)標準型
技術的な工夫の余地が大きい工事において、ライフサイクルコスト、工事目的物の性能の 向上、安全対策、交通・環境への影響、工期の縮減等の観点から技術提案を求め、入札価格と総合的に評価することが妥当と判断される工事を対象とし、入札参加希望者から提出された施工計画、施工実績及び技術提案等により技術力を評価する。
建設業界から出されている疑問は、上記の方法で出された技術評価点などの配点の情報が隠されている点だ。
福岡県は、総合評価の結果について、採点結果を公表しない。情報公開請求に対しても項目ごとの配点は「非開示」にしている。しかし、国土交通省や福岡市などは、業者側の工事に関する提案内容を除き、全ての配点を公開している。なぜ福岡県は採点内容を公表しないのだろう。福岡県の担当に話を聞いた。
(つづく)
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