井筒屋が生き残るためには、子会社に対する長期貸付金270億円(9/2月期)の早期処理が喫緊の課題である。この長期貸付金に対して124億円の貸倒引当金を積んでおり、残り146億円の債権放棄を金融機関に要請する以外に道は残っていない。大手百貨店が店舗閉鎖をしているなか、コレット井筒屋・山口井筒屋への新規進出を決めた現経営陣とこれを認めた金融機関の責任は重たい。井筒屋の新経営陣に残された道は私的整理による再生しかないように思われる。
(了)
【北山 譲】
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