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構造計算書の偽装が適判で発覚~大阪の一級建築士
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2010年4月 6日 14:49

 国土交通省は4月2日、京都府内の建築物の建築確認申請において、「構造設計者が構造計算書を不適切に修正」した事実が判明したとの京都府からの報告を発表した。この偽装は、構造計算適合性判定機関による審査の過程で発見された。当該建築確認申請については指定確認検査機関より、建築基準法第6条の2第9項による建築基準関係規定に適合しない旨の通知が出されており、建築物の工事は行なわれていない。
この物件は、鉄骨造3階建ての共同住宅(1,300m2)で、構造計算を担当していたのは、「ミレ建築設計事務所」(本社:大阪市鶴見区)の張武雄・一級建築士(65)。
 ミレ建築設計事務所の張武雄1級建築士は、新聞社などの取材に対して「審査を急いでいたため修正したが、安全性に問題はない。他の物件では一切やっていない」と話している。国交省は、同事務所が携わった7府県119の物件(大阪府104件、京都府7件、兵庫県2件、滋賀県3件、奈良県1件、和歌山県1件、岡山県1件)に問題がないかどうか調査を始めている。
 国交省によると、偽装が判明したのは、追加説明書として提出された構造計算書による。一貫構造計算ソフト「Super Build/SS3」を用いて、保有水平耐力計算(ルート3)で構造計算を行なっていた。基礎梁の鉄筋の付着を検討する際に、出力データに警告文が2カ所で表示されたが、これを見えないように細工したコピーを提出していたとされる。


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