<豫園1>
「豫園」は市外の東南に位置する、明の時代につくられた中国江南の庭園。国の重要文化財に指定されており、「都市のなかにある山水」とも呼ばれる名園である。「豫」には「愉」という意味があり、すなわち豫園は「楽しい園」をあらわす。この辺りは、租界時代の上海においても中国人の居住区だったといわれている。
豫園では数多くの美しい景観が見られる。楼閣、回廊、築山、池、龍の石像を装飾に用いた壁など約40カ所以上のみどころがあり、中国の伝統美が存分に感じられる。1999年には、江沢民氏の筆による「海上名園」の石碑が置かれた。
また、周辺には「豫園商城」と呼ばれるショッピングエリアが広がっている。豫園を囲むように伝統建築物が数多く建ち並び、レストランや土産店、骨董品店などが密集している。ここは上海の代表的な観光スポットであり、地元の人をはじめ外国人観光客など非常に多くの人が訪れ、大変な賑わいをみせていた。
【重松 斐美】
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