多様性に富んだ経済構造への転換で 日本中すべての地域にチャンスを
<多様性に富んだ構造に>
少子高齢化が進むこと、エネルギーや食料を自給自足しなくてはならない時代が来ること、中国やインドで環境問題が深刻なこと、老後の年金の資産が不安なこと、クリーンテックの技術の4割が日本にあるのにその多くが事業化できないこと、子どもが将来きちんとした仕事に就けるか不安なこと―。
こうした環境の変化や困難は、すべてこれからの日本経済の力強い成長要因に転化できる。大きな危機があるほど、それを解決しようという強い意志が働き、巨大な資金が動かせるからである。世界経済の参加者が飛躍的に増えたのだから、日本を取り巻く環境の変化も複雑で多様になった。
多様性に富んだ構造に転換すれば、日本経済は復活し成長するだろう。それは、東京を中心都市とした単一の経済ではなく、日本の地方それぞれが成長する経済である。製造業の大企業だけでなく、中小企業、病院、学校、組合、家族、個人など、さまざまな経済主体がそれぞれの特徴を生かして繁栄できる自然の森のような経済である。そして、アメリカに面した太平洋ベルト地帯だけでなく、日本中のすべての地域にチャンスがある経済である。
そんな日本各地が成長を引っ張る経済を作るためには、日本の国土の8割を占める自動車依存度が9割を超える地域においては、せめて世界一高い高速道路の料金を無料化して不利な交通の条件を改善することくらいは、必須の条件になるだろう。
【シンポジウム「激変時代の日本 地域自立の新ビジョン 鈴木宗男vs山崎養世」】
日 時:2010年4月19日(月) 17:00~(開場16:00)
会 場:アクロス福岡 福岡シンフォニーホール (福岡市中央区天神1-1-1)
会 費:5,000円
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