東京では、「新規マンション市場の回復の手ごたえがある」と言われている。ところが、「需要回復がある」といってもすぐに供給増できないのが、マンション業界の泣きどころである。かつては、東京地区でのマンション販売実績は年間8万戸はあった。しかし、2009年では4万戸と半減。今年の供給はさらに減少し、3万戸足らずと予想される。
これは、福岡都市圏でも同様の傾向にある。以前であれば年間販売実績がコンスタントに6,000戸はあったものが、09年は3,000戸までに激減した。2010年の供給予測は2,000戸とみられる。これでは、ゼネコンはたまったものではない。
いずれ「マンションが欲しい」と騒いでも、新規物件が見当たらないという事態も発生してくるだろう。
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