弊社では４月16日、企業特報『I・B春期特集号』（A４判・96頁・定価500円（税込））を発刊する。
　テーマは「21世紀を豊かにする食と健康」。食の安全と安心が問われる昨今、21世紀における食と健康のさまざまなかかわり方について、政治家や行政担当者、有識者、業界関係者など多くの人びとから意見を聞いた。
　とくに本号では、消費者庁で進められている「健康食品の表示に関する検討会」をはじめとし、表示の問題が注目されている健康食品の現状と課題をクローズアップした。４月19日弊社主催のシンポジウム「激変時代の日本　地域自立の新ビジョン　鈴木宗男ｖｓ山崎養世」（アクロス福岡）の会場で無料配布する。
　以下に、今回の特集号発刊にあたっての弊社代表の児玉直の思いを掲載する。

ネバー・ギブアップの経営者

　病院の全国チェーンを展開してきた猛烈経営者は『筋ジストロフィー』病の一種に病み、寝たきり状態になっている。首しか動かない寝たきりの闘病生活を余儀なくされ、数年が経過した。しかし、頭脳の活動は一点の曇りもない。同氏は全国組織を動かす決定事項の決裁をベッドの中で行なっている。これだけでも壮絶だ。だが、喉の奥域までウィルスにやられている。声の発生が不可能なのだ。だからこの傑物経営者は眼の動きで命令を下す。付き添いの秘書は充分に解釈して代行の指示を与える。この光景を目撃した誰もが壮絶を超えた感銘を受けるだろう。命ある限り猛烈経営者は闘いをギブアップしない。

誰でも100歳まで生きられる時代

　上記の経営者は凡人ではない。だから凄まじい生死をかけた闘争を展開している。ただ、凡人・一般人でも「できたら健康で長生きしたい」と念じている。日本においては近々、「100歳以上の老人10万人時代」に突入する。100歳に達することは人間としてエリートの証で、特別な世界であった。ところが「100歳以上の10万人時代」到来ともなれば誰もが「100歳まで生きてみたい」という欲求が高まり、目標設定を抱くようになる。「欲張りすぎる」のは切り捨てることはできない。自然な希求心だろう。
　では、「100歳に到達できる／できない分岐点はどこにあるのか」という命題が生じる。「長寿という遺伝で決まる」とか「財力で左右される」とか諸説がはびこる。それらの説も多少は正当的根拠であろう。筆者は「100歳長寿の可能性の成否は情報収集で決まる」というのが結論だ。
　たとえば『ネット活用の時代』に突入した。「ネット活用」を知らない人は知らなくとも生活には困らないだろう。それでも「ネット活用」をフルに利用した人々とは雲泥の差がつく。知り得る情報量が格段に違う。そうなれば生活水準の格差が甚だしくなるのは自明のことだ。
　同様なことが言える。「100歳に辿りつく／つけない」分岐点は、目的意識を持って健康に関する情報収集を持続することにある。今回、「健康と食」に関するＩＢ春期特集号を発刊した。この特集号の最大の狙いは、読者の方々全員に「100歳に辿りつけるために健康情報を提供する」ことである。この特集号を起点にして、経営者・経営幹部の方々に「必ず100歳まで到達できる健康情報を発信すること」を宣言します。

*記事へのご意見はこちら

※記事へのご意見はこちら