9日、自民党福岡県連の総務会長を勤めていた佐藤正夫県議(54)が離党届を提出した。今夏の参院選福岡選挙区に「みんなの党」公認での出馬を目指すという。
県連幹部の離党という事態を受けて、自民県連へ衝撃の大きさを予想したが、県連側の反応は意外なほど冷静だ。
佐藤県議が所属していた自民党県議団の蔵内勇夫会長は次のように話している。「総務会長は県連の重職であり、早急に補充する必要がある。ただ、(佐藤氏の離党について)決して驚いてはいない。県連としては早い時期から佐藤氏離党の可能性を把握しており、しっかりと対応できる状態だ。『みんなの党』へ参加するのは誰か、県議会内でも話題になっていたほど。佐藤氏と連携している県議についてもわかっているし、佐藤氏の(県議会)小倉北区の選挙区事情を考えれば離党は十分考えられたこと。織り込み済みの話ということだ。自民党にとって大きな痛手ということではない。いずれにしろ、参院選に向けては、(公認の)大家県議の必勝を目指し、結束して戦っていく」。
佐藤県議離党については、事前にキャッチしていたということらしい。幹部の反乱に冷静な県連側の態度。参院選に向けて、壮絶なバトルが展開されそうだ。
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