丸美のマンション管理事業を譲受した長谷工コミュニティ九州は、引き継いだ旧丸美勢力の整理を進めている。この春、フロント部門の管理職が親会社の関西地区へ役職を下げられた上で移動となった。長谷工コミュニティ九州は、役職変更について「子会社から親会社への移動なので降格ではない」として同格での移動を強調。エリアの移動について「新規採用する時期でないので今いる人材を活かす」として前向きな移動であることを主張している。しかし、同社社員によると現在50ほど在籍し社員のうち半数程度がグループ企業の人員だという。"長谷工色"は確実に強まっている。
一方で他の関係者は「私ならば業務の引継ぎがあるとはいえ買収してしまえばリゾート会員権販売など悪しき経歴を引きずる丸美の社員はすべて一掃する」と、遅きに失したとする見方もある。
いずれにしても大手企業の高度なサービスの提供は喜ばしいが、地域住民と密接なコミュニケーションが求められるマンション管理で各管理組合と、どう信頼関係を築いていくかが注目される。
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