ディックスクロキは御存知のとおり2008年11月14日に民事再生法の申請を行なった。これを察知した同社の協力業者会の役員たちが、11月12、13、14日の3日間に株を売却した事実が問題になっている。
金融庁は、この株売り逃げ行為がインサイダー取引に当たると睨んで関係者から情報収集を行なっているという。ある協力業者のひとりは「黒木さんからお世話になったから、持ち株は売らなかった。紙切れになっても仕方がないと覚悟していた。ところが同じように世話になった一部業者は、倒産前に必死で株を売却していた。まったく情けない奴だと思った」と語る。
協力業者は一般株主とは比較にならない優位な体場で情報収集が可能だ。この優位性を利用して売り逃げする行為は許されない。徹底的な調査が行なわれることを望みたい。
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