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「元気な市民と、元気なまちづくり」~谷井博美氏インタビュー(2)【宗像市長選挙】
政治
2010年4月19日 14:06

Q1.宗像市の現状について(つづき)

谷井 博美 氏
<産業振興とインフラ整備>
 宗像は農業、漁業が盛んなところです。フグで有名な鐘崎もあります。2008年4月に設置した「道の駅むなかた」は、好評を博しており、09年度は全国4位の売上約15億円を達成しました。
 課題は商業です。時に駅周辺の商店街に元気がありません。中小企業に対する小口貸付を市単独で実施していますが、利用者はとても多く、依然として厳しい状況です。そして、福津市に大型商業施設ができるため、その対策を商工会、商業施設とともに練っています。商業振興の対策としては、プレミア商品券の発行を考えています。JR赤間駅周辺の整備事業も完成に近いことから、同駅周辺を商業活動の中心として活性化を図ります。
 インフラについては、旧玄海地区の下水整備を進めていかなければなりません。現在、宗像の下水道は99.9%普及していますが、旧玄海地区ではたいへん遅れています。2020年度めどに完了するよう計画を進めています。
 一方で、中期で解決すべき課題として、"水道料金の値下げ"があります。2010年4月に、福津市との水道事業の統合による水道事業の広域一元化(宗像地区事務組合)が実現しました。今後も事業・組織の合理化によるコストダウンで水道料金の値下げを進めていきます。そのほか、中期的施策として、JR東郷駅前の整備、および周辺道路の拡張、玄海小学校の建て替えを進めていきます。


<行財政改革>
 298事業を見直し約54億円の経費節減を達成しました。また、起債を減らし、基金を173億円(市民ひとり当り18.2万円で県下トップ)にしました。合併の効果もありますが、市の職員数を57人削減しています。これは人口5から10万の全国128市のなかでトップの少なさです。
 行政の透明化に関わる独自の取り組みとしては「市民協働化提案制度」を実施しています。行政の仕事のうち「市民がやれる分は市民でやる」という制度です。現在、1300の事業を公開しており、段ボール・コンポストの普及活動など、年間に10ぐらいの事業を市民に行なってもらっています。また、市民が参加する「まちづくり検証会議」を2010年度から設置しました。これは言うなれば事業仕分けのミニ版です。最初は災害時の対策について、次にコミュニティの在り方について実施しました。これらの取り組みをさらに推し進めていきます。
 事業仕分けについては早くから実施していましたが、内部だけのものでした。そこで、新たに専門家などによる外部評価制度を2011年度から導入する考えです。市の事務事業については、すでに相互経営システムを導入しています。これは各部、各課、個人で目標を立て、その達成率を判定し、勤務評定にも反映させるものです。ここに外部による評価を加えます。

(つづく)


【谷井 博美(たにい ひろみ)】
1940年愛知県名古屋市生まれ。幼少より熊本で育つ。63年、熊本大学法文学部を卒業し、福岡県庁に入庁後、福岡県鞍手福祉事務所に勤める。88年、県立小倉高等技術専門校長に就任。89年、県環境保全施設計画室長、92年、県農政部副理事兼農政課長、94年、県企画振興部空港対策長、96年、企画振興部長と、県の要職を歴任。99年に福岡県庁を退職し、空港周辺整備機構福岡空港事業本部理事に就任。01年、宗像市助役、03年からは新宗像市助役を務める。06年、宗像市長に就任。趣味は山登り、読書、家庭菜園。


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