今年秋の福岡市長選挙への動きが顕在化しはじめた。現職の吉田宏市長は、今月に入り東京で政治資金パーティを開催。高校、大学の同窓をはじめ約200人が集まったという。1枚20,000円のパーティ券が何枚売れたのかは定かではないが、再選への布石と見られている。
一方、出馬が噂されていた元市幹部・植木とみ子氏は、公職を退きフリーハンドを握った途端、新しい名刺を作り挨拶回りを始めている。名刺にはLOVEをハートのマークで表し「I LOVE福岡大作戦」。すでに"同大作戦"のホームページも作成されており、「めざせ福岡のお母さん 植木とみ子がついに動きます」と記されている。
さらに、《福岡市にみんなの愛を集めたい。ひとりひとりの福岡市への愛し方は違いますが、それぞれの愛を大切にし、みんなでその愛を共有することで、福岡市を日本一愛のあふれる都市にしたい。そして、そんなひとりひとりの愛を受け止め共に育てていく、そんな福岡市の母のような存在でありたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。みなさんと共に、この福岡市を"愛のあふれる"街にしていければと願っています》。
ご本人は出馬について、肯定も否定もしていないが、見方によっては「出馬宣言」とも受け取れる文言である。
同ホームページとは別に、植木氏の公式ホームページの予告も出されており、出馬への強い意思を感じさせる。ちなみに、前出のホームページには植木氏のプロフィールが掲載されているので引用する。
植木とみ子 プロフィール
U/TERRACE代表。
九州大学法学部・同大学院卒。長崎大学助教授から福岡市役所へ。中央区長、市民局長、福岡市文化芸術振興財団副理事長、環境局長、教育長などを経て、07 年から10年3月まで福岡市総合 図書館長、文学館長を努めた。
主な著書「現代家族図鑑」「日本の家族身の上相談に見る夫婦、百年の変遷」「市役所の女」をはじめ、著作、翻訳書多数。
正式な出馬表明の時期が注目される。
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