農林水産省は2009年度の農林認定品種を決定したと発表した。14作物20品種が認定され、うち九州・沖縄からは3作物4品種が認定された。
農林認定品種とは、委託先などにより育成された品種の中から品質、収量や耐病性の向上など、特性が優良と認められる品種のもの。
農林水産省が農業研究開発の一環として全国各地の独立行政法人、都道府県の指定試験地、民間団体、大学への委託などを行ない、農作物新品種の育種研究を推進している。
<九州・沖縄からの認定品種>
[作物名]
水稲
[認定番号]
水稲農林糯435号
[品種名]
ゆがふもち
[申請機関(主となる育成機関)]
鹿児島県農業開発総合センター
[主要特性]
多収で穂発芽性が難である。餅やおこわの食味がよい。
[作物名]
水稲
[認定番号]
水稲農林438号
[品種名]
ミズホチカラ
[申請機関(主となる育成機関)]
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
[主要特性]
耐倒伏性が強く、極多収である。一般米としては品質・食味が不良であるが、米の加工適性に優れ、飼料用にも利用可能である。
[作物名]
さとうきび
[認定番号]
さとうきび農林27号
[品種名]
Ni27
[申請機関(主となる育成機関)]
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
[主要特性]
中太茎で茎の揃いがよく、多収である。脱葉性が良好で収穫しやすい。葉焼け病等の葉の病害に強い。
[作物名]
パインアップル
[認定番号]
パインアップル農林7号
[品種名]
ジュリオスター
[申請機関(主となる育成機関)]
沖縄県農業研究センター
[主要特性]
早生の大果品種。高糖低酸で果汁が多く食味が優れる。黒目病や花樟病などの果実病害が少ない。
≪詳細・お問い合わせ≫
農林水産技術会議/平成21年度農林水産省 農林認定品種について
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