セメント協会が4月20日に発表した国内需給実績によると
2009年度(2010年3月期)におけるセメントの
(1)生産 5,836万8,327t(前年同期比 88.6%)
(2)販売(国内)4,197万5,740t(同比 85.4%)
(輸出)1,105万4,463t(同比 103.6%)
販売合計 5,303万203t(同比 88.6%)
という結果となった。
09年度内需が4,270万tと08年度と比較して85.3%で、67年度内需4,155万tの40年以上前のレベルにまで内需が減少している。関係者の中では、10年度内需が4,000万tを下回るのではないかと言われている。リーディングカンパニーである太平洋セメントが、経営合理化の一環における生産縮小を断行している。
一方では、太平洋セメントと三菱マテリアルが共同出資したベトナムセメント公社との合弁会社であるギソンセメントコーポレーション(以下、ギソンセメント社)において、生産ラインの増設・竣工のニュースがある。ベトナムなど経済発展が著しく、セメント需要が高まる東アジア諸国への進出が、セメントメーカー各社の雌雄を決するのではないか。
【河原 清明】
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