福岡市議会が毎年行っている資産公開に間違いが見つかった。「ただのミス」で済ませられる問題ではない。
平成20年4月提出分の資産等報告書の一部について、1年先の日付である「平成21年」と誤記し、報告書の信頼性を揺るがせたのは民主党の江藤博美市議。江藤氏は民主系会派「民主・市民クラブ」の代表を務めているほか党県連の代表代行(党務)でもある。
データマックスが、議会事務局に間違いを指摘した時点では、江藤氏の資産報告のうち日付を間違えていたものが「未報告」だったことになる。江藤氏が提出した報告書は、本当に20年に出されたものだったのだろうか?
江藤市議側のミスに、議会事務局側のチェックミスが重なったものだが、資産公開が形骸化した証であろう。
平成20年4月に提出され、既に一般に向け公開された報告書の間違いに、今日まで誰も気付かなかったことで制度の信頼性も揺らぐ。
容易な報告書作成と、事務局側の制度に対する甘さに改めて批判が上がりそうだ。
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