左の文書は詐欺事件を引き起こした「ロボスクエア運営委員会」(会長:高田洋征副市長)が昨年9月15日に出した「利用承認書」である。
ロボスクエアは、同委員会がTNC会館から賃借し入居しているが、「MechaTracks(メカトラックス)株式会社」(以下、メカトラックス)に「利用承認」という形でまた貸ししていたのである。
このメカトラックスは、ロボットの研究、開発、販売などを目的として平成17年に設立された会社で、ロボスクエアに対する詐欺の疑いで逮捕された古賀俊亘容疑者が役員を務めている。
福岡市経済産業局産業政策部科学技術振興課(ロボスクエア担当)に確認したところ、ロボスクエア内に空き部屋があったため、公募という所定の手続きを経て利用承認を出したという。
古賀容疑者とロボスクエアの関係はこれより古く、少なくとも05年から同容疑者が代表を務めていた「Kogatech」に仕事を発注しており、メカトラックスは「Kogatech」を法人化したものとされる。ロボスクエアにとってメカトラックスは身内同然の会社ということだ。
古賀容疑者と元市職員でロボスクエア担当だった新川信一容疑者は、05年頃から架空発注や水増しなどを繰り返していたと見られ、ロボスクエアは市職員及び身内同然の人間に食い物にされていたことになる。
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