国土交通省が支援する「大工育成塾」の受け入れ先である辰巳工務店に、この春、高校を卒業した田村由里香さんが入塾した。
同塾は、日本の伝統である在来工法の継承した大工の育成を目的とし、福岡をはじめ東京、名古屋、大阪に塾を構えている。3年の研修期間には、講義や工務店における実習などがある。辰巳寛会長は「今の家は機械化が進み大工の技術を使うことがなくなった。このままでは本物の大工がいなくなってしまう」と危機感を募らせている。一方で「塾生は強い思いを持って入塾してくる。そういう人たちに何とか技術を継承していきたい」と強い期待を寄せる。
田村由里香さんは、この春、福岡工業高校を卒業した。子供時代から大工に憧れ、高校では建築科を選択した。日曜大工の得意な父親がいろんなものを作るのを見るうちに大工への思いは固まったという。8期生となる約100名の塾生のうち女性は4名。そのなかのひとりとして「将来は自分の家を建ててみたい」と目を輝かせている。3年後、彼女がどのような卒業作品を形にするか楽しみである。
(有)辰巳工務店
代 表:辰巳節典
所在地:
(本社):福岡市東区青葉3-35-12
電話:092-691-3209
(新宮事務所):糟屋郡新宮町立花口395-1
電話:092-963-2421
設 立:1990年3月
資本金:300万円
業 種:住宅建築
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