地方公務員などで構成される労働組合「自治労」の福岡県本部が設立した政治団体「ふくおか21フォーラム」が、福岡県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書を大幅に修正していたことが明らかとなった。データ・マックスの指摘を受けてのもの。

　「ふくおか21フォーラム」が修正を行なったのは、機関紙誌の事業費支出に関する項目。県選管に収支報告書が保存されている平成18年、同19年、同20年の３年間分について、機関紙誌の制作金額を大幅に増やす形で修正した。自治労側は、本来計上すべき機関紙誌の制作費などを、政治資金パーティの経費に混在させたためと説明している。
これにともない、提出されていた収支報告書に１ページを丸ごと追加したり、記載内容を10数か所以上訂正している。

　データ・マックスは先月、「ふくおか21フォーラム」に関し、18年分の巨額の機関紙誌販売収入に対して、印刷費などの支出が極端に少ないことや、19年分、20年分に至っては印刷費の計上がないことなどを指摘し、自治労福岡県本部に回答を求めていた。
　これに対し、自治労側は間違いを認め、修正することを伝えてきていたが、3月30日に修正を行なったという。
取材班は１日、県選管で修正内容を確認した。

　自治労福岡県本部をめぐっては、民主党・藤田一枝衆院議員（福岡３区）に対し、6年間で２億円もの政治資金提供を行なっていたことが判明している。

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