10日、平沼赳夫元経財産業相や与謝野馨元財務相ら５人が「たちあがれ日本」を旗あげした。平均年齢約70歳の「新党」である。永田町でも、「新党ではなく『古党』」との冷たい視線が向けられる。

　あるベテラン秘書は、「政界を引退してもおかしくない人たちが『新党』を作ってしまった。自民でも民主でもない、という有権者の受け皿になるつもりだろうが、第２自民党にしか見えない。何を目指しているのかまるでわからない。キャスティングボードを握りたいのだろうが、そうなるとただの権力志向だ。有権者の共感を得るのは難しいだろう。『古党』と名乗ったほうが人気が出たかも」と切って捨てた。

　「脱官僚」「地方主権」などの政策目標を明確に示し、存在感を増す「みんなの党」に比べ、わかりにくさばかりが目立ってしまうのも事実だ。

　同党は、今夏の参院選に向けて若い候補者の擁立を目指すとしているが、何を旗印に選挙を戦うのか、ハッキリと見えてこない限り結果は惨憺たるものだろう。「非自民、反民主」では票は集まらないのである。

【永田町取材班】

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