14日、福岡県庁で開かれた記者会見で、「みんなの党」の渡辺喜美代表は、9日に自民党を離党した佐藤正夫福岡県議(55)を7月の参院選における公認候補に決定したことを発表した。
渡辺代表は、「天下り廃絶といった佐藤氏の取り組みは、党のアジェンダと一致する」として、公認候補に選んだ理由を説明した。佐藤氏も「行財政改革(天下り廃絶、外郭団体の廃止)の1点に絞って活動してきたが、これはまさにみんなの党のアジェンダと合致している」と述べた。また、掲げる政策については「ムダの撤廃」「公務員制度改革」「厚生年金、共済年金の一元化」を挙げた。
なお、自民党を離党した理由について佐藤氏は、昨年末から福岡県政を揺るがしている町村会事件に関連して辞任した中島元副知事の後任選びを直接的な原因とした。佐藤氏は「麻生県知事が2月議会前から後任副知事を任命するとしていたことに反対した。予算委員会でも問題として取り上げたが自民党内で反発があった」としている。
また、渡辺代表は「みんなの党は国会のなかでできた政党ではなく国民運動から結成された。全国行脚をし、まいてきたタネがようやく実を結んでいる」と述べ、他の選挙区においても党公認候補を立てる考えを示した。
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