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韓国艦沈没原因に苦渋する韓国政府
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2010年4月16日 12:20

 韓国海軍哨戒艦『天安』の沈没原因について、李明博政権に近い筋によれば数日中にも韓国政府としての見解発表がありそうだという。内容は北朝鮮の関与を臭わせつつ「事故」扱いにする可能性が高い。それというのも3月26日の沈没以来、韓国マスコミは事故説から北の攻撃説まで喧喧諤々だが、韓国海軍は早い段階で北朝鮮の仕業であることを突き止めていた。それについては現役に強い影響力をもつさる韓国軍退役将軍も「北の潜水艇による魚雷攻撃」だったことを認めている。
 かつて日本海軍には体当たり攻撃する空の特攻隊とともに、海でも人間魚雷『回天』による特攻隊があったが、北は同様の潜水艇を多数保有。『回天』はそのまま敵艦に突っ込む自爆攻撃用だったが、現在の北のそれは魚雷攻撃して逃走はもとより、そのまま突っ込ませつつ乗員は脱出できるように進化したもの。その基地は金正日将軍の重点視察先といわれる。
 問題はそれをどう発表するか。「北の攻撃」をそのまま発表すれば即戦争の危機だ。現在の国際情勢下でそれは不可能。かといって看過するわけにもいかず韓国軍内も強硬派と柔軟派の対立があり、政府は苦慮している様子。
 先の退役将軍の見通しによれば、北朝鮮軍内部で何が起きているかもわからないだけに、北が絡んだ事故という発表の仕方になりそうだという。緊張状態の続く南北朝鮮半島と国際事情を考慮すればそうならざるを得ないだろうが、退役将軍から見ると現在の韓国軍内には北のシンパが多数潜入しているうえ、兵士の軟弱化で戦える状態にないということのようだ。

(了)

恩田 勝亘【おんだ・かつのぶ】
1943年生まれ。67年より女性誌や雑誌のライター。71年より『週刊現代』記者として長年スクープを連発。2007年からはフリーに転じ、政治・経済・社会問題とテーマは幅広い。チェルノブイリ原子力発電所現地特派員レポートなどで健筆を振るっている。著書に『東京電力・帝国の暗黒』(七つ森書館)、『原発に子孫の命は売れない―舛倉隆と棚塩原発反対同盟23年の闘い』(七つ森書館)、『仏教の格言』(KKベストセラーズ)、『日本に君臨するもの』(主婦の友社―共著)など。


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