今年1月、薩摩川内市の九州電力川内原子力発電所で、作業員1人が死亡し、6人が重軽傷を負う事故が発生した。分電盤の点検中に、通電している端子に誤接触したために起こったとされるが、事故原因についての正式な発表はまだない。
そんな中、5月には地元川内で、同発電所3号機の設置に関する公開ヒアリングが行われる。原発の是非が改めて問われるのだ。
さて、写真は川内原子力発電所がある薩摩川内市での1枚である。「原発のあるまちづくり推進」と「原発反対」。正反対の立場から、それぞれの意思を表したものだが、切り取ったこの風景が、現在の原発行政を物語っている。
薩摩川内市では、「3号機」増設、さらには原発そのものに対する疑問の声、反対の声が上がっている。
明日から、現地取材を通して見えてきた、原発の新たな問題点を検証していく。