16日、宗像市長選挙の告示に先立ち、宗像青年会議所主催の「宗像市の将来を考える ローカル・マニフェスト型公開討論会」が、宗像ユリックスで開催された。パネリストとして参加したのは、市長選に立候補した現職の谷井博美氏と新人の森田卓也氏。討論において、両者の政策方針の違いが明確になった。
討論会の序盤、パネリスト2名が現市政を採点した。「55点」と評価した森田氏は「手堅く安定しているが十分ではない」と理由を述べた。一方、自己採点となる谷井氏は「行財政改革、コミュニティ活動など80点以上の部分もあるが、宗像の文化遺産、優れた人材などが活かしきれていない」とし、「70点」と評価した。
市政の方向性は評価しつつも「不十分」とする森田氏。片や2期目で「やり残した分に取り組む」とする谷井氏。両者の新市政における施策において、特に「学童保育」「コミュニティ」の点で白熱した議論が展開された。
なお、同市長選に立候補した村田維信(これのぶ)氏は、立候補の意思を表明したのが15日と討論会の開催前日であったこともあり、主催者側が対応できず不参加となった。村田氏本人は、取材に対し「(討論会のやり方は)自らの政治理念に合わない」と、参加する意思がないことを明らかにした。
*記事へのご意見はこちら