18日に投・開票が行なわれた朝倉市長選挙で、元福岡県議会議員で無所属の森田俊介氏(57)が12,806票を獲得。次点の元朝倉市議会議員で無所属の実藤輝夫氏(62)に3,702票の差をつけて当選した。朝倉市選挙管理委員会によると、投票者総数は31,161票(無効投票425票)、投票率は65.78%であった。
過疎化、少子高齢化、合併後の地域格差が問題視されている朝倉市において、争点となったのは、基幹産業である農業の振興、福祉、市街地商店街の復興であった。森田氏は、県議5期を勤めた経験と実績をアピール。「農業農村振興条例の制定」「担い手や後継者が展望をもてる農業の推進」、「児童への医療費助成」、「プレミアム付商品券の発行」などの施策を広く訴えた。
当選確定後、支持者へのあいさつを行なった森田氏は「合併して4年が過ぎた朝倉市には、まだ多くの課題があります。それを皆様と一緒にひとつずつ解決し、親・子・孫の3代が幸せに暮らせる地域になるように取り組んでいきたい」と市政における決意を述べた。
一方、健闘おしくも次点に敗れた実藤氏の陣営では、結果が明らかとなった後でもほとんどの支持者が残り続けていた。敗戦を「自分の力不足」とし、頭を下げる実藤氏に対し、支持者からは暖かい拍手と「もう1回頑張って」との声援がかけられた。
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