2)かかりつけ医に確認しよう
2つめに確認する根拠は、新技術とその機能についての関係です。例えば「新製法による○○と△△のバランス配合だから吸収率がアップ!」という文章があるとします。(この場合は、「新製法による○○と△△のバランス配合」と「吸収率がよい」と文章を2つに分け、この間に因果関係があるかどうか、その根拠はあるかと調べてみることができます。さらに上記で探した成分自体の健康機能と、吸収率がよくなることの間にも、どのような関係があるのかを考えてみるとよいでしょう。
ここまで調べるの?と思われるかもしれませんが、自分の体、自分の健康は将来の問題です。私の場合はアレルギーに限ってですが、必ず複数のお医者さんに聞くようにしています。○○と△△の配合によって吸収率に変化があるのか。その変化は自分の今の健康状態を改善させる影響があるのか。など、知り合いにお医者さんがいれば、積極的に意見を聞いてみましょう。
ただ、何でも最初から聞いてしまえばいいというわけではありません。前項の「インターネットで調べよう」というタイトルのとおり、まずは事前に自分で調べてみることも大切です。商品のよしあしを選ぶのは消費者の自由ですが、判断のための知識を身につけるのも自由です。自身で調べるという作業を通じて、商品や栄養成分に対する知識も身についていくと思います。
3)品質のグレードを表すキャッチを見よう
「最高級の素材を使用」「天然の○○を使用」という表現は誤解を招きやすいので、食品の多くの種類では禁止されています。
それでも「○○産の原料を使用」など、品質を訴求する商品は多いのですが、その場合は「主張する品質が、商品の主な構成要素に近いかどうか」を見ます。
商品の主な構成要素とは、例えばラーメンであれば麺やスープ、具材のことです。北海道産ゴマがちょっとだけ入ったラーメンに、大きく「北海道産!(ゴマの文字はない、もしくは小さく表記)」というキャッチコピーが記載してあれば、多くの消費者は「麺やスープが北海道産なのだろうか?」と勘違いしやすいと思います。こういった誤解を招きやすい表現への配慮があるかどうかも、その企業の商品品質への責任感を知る上で大切なポイントです。
<プロフィール>
川合裕之(かわい ひろゆき)
香川大学卒業後、明星食品(株)に就職。営業職のかたわら、エリア向け商品の開発にも携わる。独立後、03年に(株)ラベルバンクを設立。食品表示の視点から安全性・機能性に関するコンサルティングを行なう。商品販売のためのプロモーションも手がける。
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