福岡市が運営費の大半を負担している体験型ロボット施設「ロボスクエア」を巡る詐欺事件では、ロボスクエアを担当していた元市職員・新川信一容疑者と、「ロボスクエア運営委員会」（会長 高田洋征副市長）と多くの業務契約を結んでいた「メカトラックス」（福岡市早良区百道浜TNC放送会館２階・ロボスクエア内）取締役・古賀俊亘容疑者が逮捕された。
　古賀容疑者は事件当時、「Kogatech」（コガテック）を名乗り個人営業していたが、平成17年から今年にかけて、ロボスクエア側とコガテック及びコガテックを法人化した「メカトラックス」との間で数多くの契約が結ばれていた。情報公開によって、福岡市から入手した契約書等の資料によってその実態を確認してみたい。まずはコガテック分から。
（年度ごとに契約日、契約業務名、契約金額）

＜平成17年度＞

• ＊４月６日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会運営業務委託」（５月３日、４日開催）・・・1,444,905円
• ＊７月６日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会運営業務委託」（７月23日、24日開催）・・・1,187,340円
• ＊８月２日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会運営業務委託」（８月13日、14日開催）・・・1,258,950円
• ＊８月15日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会運営業務委託」（８月27日、28日開催）・・・935,550円
• ＊９月２日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会ステージ運営業務委託」（アイランド花どんたく。９月19日開催）・・・1,362,900円
• ＊９月21日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会（地下鉄フェスタ博多駅）ステージ運営業務委託」（10月９日開催）・・・565,950円
• ＊10月26日「ねんりんピック ロボットサッカー大会ステージ運営業務委託」（博多の森陸上競技場。11月13日開催）・・・831,600円
• ＊３月３日「ヒューマノイドカップロボットバトル大会運営業務委託」（３月26日開催）・・・500,850円

＜平成18年度＞

• ＊４月12日「ヒューマノイドカップ　ロボスプリント・ロボットバトル大会運営業務委託」（５月３日、４日開催）・・・1,824,900円

　このほか、日付不明で契約書がなく、見積書だけで308,570円の支出が行われた物品購入が１件存在する。
　逮捕容疑となったのは８月２日の契約分だが、コガテックとロボスクエア側との契約は、合計すると10件10,251,515円にのぼる。その大半で同様の詐欺行為が行なわれた可能性が高くなっている。

（つづく）

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