ログハウスに関して、これまでメリットや他の住宅と比較しての優位性を述べてきた。その一方で、デメリットもあることは確かである。
ログハウス建築の関係者によると、デメリットとして考えられるのは大きなところで以下の3点。
(1)セトリングという、ログ材自体の重さと乾燥によって起こる収縮で、壁が当初の高さより沈んでしまう現象の発生。ハンドカットが、その度合いが激しくその度合いも予測することは不可能という。セトリングの影響は、ドアや窓などが開けにくくなるなど、使い勝手にも影響を及ぼす。
(2)気密性・断熱性に関しては、夏は涼しく、冬は暖かいものの、セトリングの度合いによってはあいまいで、油断できない部分がある。
(3)丸太がむき出しになっている為、日焼け、カビ、シロアリなどから守ることが必要。長く保たせるには、定期的な塗装がとても重要である。
そのほか、設計の自由度が低いなどが挙げられる。以上の3点を総合すると、いわゆる『手が掛かる』ということであろう。『手が掛かる』と金銭的なコストも掛かる。だが、前述の関係者は語る。「そのメンテナンスも一緒に楽しむことがログハウスの良きところです。手入れをしていくうちに、必ず愛着が湧いてくる。愛着が湧けば大切にする。その心を代々受け継ぐことで、100年いやそれ以上ログハウスに住む事も可能です。ウイークポイントとも共生して、毎日快適に心豊かに過ごすことが大切ではないでしょうか」
【河原 清明】
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