「伝統を未来につなげる会」（会長：中村昌生氏（財）京都伝統建築技術協会会長、代表：増田一眞氏 NPO伝統木構造の会会長）は、５月18日に20万人の"伝統建築文化を継承・発展させるための法整備を求める請願署名"を提出するための「国会請願集会」を衆議院第一議員会館で開催すると発表した。なお、集会には、各党派の議員が出席する予定。
　同会は、2009年11月に「日本の伝統文化とそれを支える社会を未来につなげること」を目的とした横断的な連携団体として設立された。今までも、国会への請願署名をめざし、多くの団体や専門家、市民に参加協力を呼びかけ続けた。今回の署名活動は全国規模で行なわれており、現在20万人にせまる勢いで各地から請願署名が届いている。
　我が国古来の伝統工法を次世代に受け継がれるよう真摯に活動している同会は、ストック型社会の実現において一役を担っている。今後の活動に注目したい。

【河原　清明】

＜請願内容＞
「国産の木材を使った世界に誇る我が国固有の木造建築技術・技能である『伝統木構法』および『大工等の職人の技』を未来に継承・発展させるため、以下の政策を実現すること」。
Ａ）地方主権のための「建築基本法」の早期制定
Ｂ）伝統木構法に対する建築基準法の確認手続きの簡素化
Ｃ）地域の優良な中小の林業者・製材業者への所得補償
Ｄ）技能者の育成・活用に関わる行政（労働・建設・教育・文化）の一元化
Ｅ）伝統木構法振興・再生特区の創設

＜請願内容の要約＞
Ａ）伝統木構法の確認申請の簡素化
Ｂ）戦後法制度の抜本的見直し
Ｃ）林業の再生、地域経済の活性化
Ｄ）大工・職人の活用、次世代の育成、木造教育の普及
Ｅ）伝統木構法の社会普及

＜「国会請願集会」のスケジュール＞
・日　時：５月18日（火）　10：30～11：30
・会　場：衆議院第一議員会館 第４会議室（１階、定員75名）

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