ゴールデンタイムをはじめ、ハウスメーカーのCMを見ない日はない。新聞でも、週末ともなれば、大手ハウスメーカーが全面広告を飾ることも多い。当然、新聞社やTV局などに多額の広告費を払っている。前回の記事で触れたように、住宅展示場を運営しているのは、こうしたマスコミの系列会社。しかも、展示場への出店のほとんどは大手が占めている。なかには大手以外の出店がないこともある。裏を返せば、大手が運営の鍵を握っているわけである。
この大手ハウスメーカーは、ライバルでありながら結束しているところもある。それで、運営会社に圧力をかけるのである。展示場運営会社にしてみれば、大スポンサーのため無視することはできない。これが、1社ごとだと「マイナス1とプラス1でゼロ」の図式が成り立つのだが、団体だとマイナスが大きく、圧力に屈せざるを得ない。
運営会社は「規定に沿って選定しています。排除するようなことはしていません」と語るものの、実際に出店している会社を見れば、「偏っている」といわれても仕方がない。
こうして、大手ハウスメーカーで占められる総合住宅展示場が出来上がるわけだ。最近でこそ、地元住宅会社の出店が増えてきているが、それでもまだ一部でしかない。それも、「規定に沿って選ぶ」というが、その規定そのものがあいまいだ。"出店できる条件"が明らかにされていない。だから、何故出店できないのか、何故出店できたのかは不明なのだ。運営会社は「社内の内部規定に沿ったものだから公開はできない」とするが、釈然としない。
【石崎】
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