民主党の山岡賢次国会対策委員長が、政権党による検察への圧力ともとれる発言を行った。
山岡氏は16日、小沢一郎幹事長が資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部から3度目の事情聴取を受けたことに関し発言。「その都度に感情的になっては人権も守れなくなる」とした上で、「(検察は)不起訴という結論をもう一度出す。それが司法の専門家の結論になると思う」と語った。都内で記者団の質問に答えたもの。
小沢氏の事情聴取は、同事件について「不起訴」とした検察の決定が不当であり「起訴相当」とした検察審査会の議決を受けた再捜査の一環。この段階で政権党の有力者が、検察の捜査結果について断定的に「不起訴」と発言することは、極めて不適切。検察への圧力としか思えない。
山岡氏の発言は、市民の中から選ばれた検察審査会の議決内容を否定しており、民主党がいかに民意と乖離しているか如実に示したものである。
支持率低下にあえぐ民主党だが、有権者を逆なでする言動ばかりで、参院選勝利は絶望的になってきた。
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