17日、国土交通省は、住宅事業者及び住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員を対象とした太陽光発電パネル設置工事・施工及び検査基準の講習会を6月より全国約10カ所で、無料にて実施すると発表した。期間は8月までの予定である。
同基準は、住宅瑕疵担保責任保険法人が実施するリフォーム瑕疵保険の施工・検査基準として位置づけられたものであるが、同時に太陽光パネル施工業者にとっても、雨漏り等の不具合防止上重要な留意点となるものである。基準のポイントとして、
[1] 事前調査を行ない工事箇所に著しい劣化等がある場合は計画に補修を含めること。
[2] 屋根を貫通する部分は接着面の清掃等を行なったうえでパッキンやシーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと。
[3] 外壁を貫通する部分は、屋内に雨水が浸入しないよう屋外側に下り勾配とするとともに、シーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと。
今後、設置件数が増加すると予想され、国内大手と海外メーカーが我が国市場にて競合するなか、施行側にとって今一度施行面における実務的な細かな確認を行なう機会には、絶好であろう。また施行の品質を良好な状態にキープするには、検査基準をきちんとマスターするに尽きる。
【河原 清明】
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