民事再生法を申請して再建中の昨年11月に、会社更生法を申請して経営再建中の穴吹工務店。そのスポンサーの有力候補として名前が挙がっている大手の大和ハウス工業。同社が穴吹工務店を傘下に納めることになると、凌ぎを削っている大手ハウスメーカーによる争いにも終止符を打つことになりかねない。
大和ハウス工業の10年3月期(連結)における売上高は1兆6,000億円。08年から約1,000億円下がっているものの、トップを維持している。一方、積水ハウスは、1兆3,500億円で、08年と比較すると2,400億円のダウンとなり、両社は徐々にその差が開きつつある。
こうしたなかで、大和ハウス工業が穴吹工務店を傘下に納めるようなことになると、マンション販売でも同社が大京や住友を脅かす存在となる可能性もあり、積水ハウスとの差は益々広がり、独走する可能性も高く、住宅業界トップの地位をゆるぎないものにすることになる。
【石崎】
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