■庭づくりにかける想い 炸裂する情熱とパワーを持って
人を巻き込むパワー
別府 石原さんの炸裂する情熱、パワー。これが福岡に欠けているのだと思います。いつもお会いすると圧倒されてしまいます。いつも楽しく、皆がその気になる。その気にしてしまう力をお持ちだと思います。私には、人に伝える力というのが足りないのでしょうね。
石原 仕事は心が一緒の人とやるのが楽しい。私は以前、花屋を大きくして一度潰し、社員を独立させて私は賞をとった。そうしたことを経験して、小さな会社でもいいと思いました。そして、信用できる人とタッグを組んでアウトソーシングできるところはする。むしろ、私の役割は提案して皆を巻き込んでいくことだと思っています。あとは気が合う人たち、志が同じ人たちと一緒にやる。そう考えているうちに輪が広がってきました。
別府 中国の庭園の話をしましたが、もともとは神仙思想、長寿不老という考え方が古代中国からあるわけです。これをうまくアレンジしたのが日本庭園のルーツなのです。そう考えると、なぜ日本人が中国に行って造園しなければならないのか不思議でしょう。
毛沢東の文化大革命のとき寺院が破壊され、そうした庭園も技術も残っていないのです。鑑真和尚の出身地である揚州市の寺院には、きちんと庭園が残っています。都会から離れていたこともあり、文革では壊されていなかった。
当社が手掛けているのは、文革後に改修されている寺院の庭園ですが、何が言いたいかといいますと、中国にもまだまだビジネスチャンスがたくさん転がっているということです。
石原さんの感性で言うと、中国の人をこちらに来させてレクチャーすれば、わざわざこちらから行かなくても商売ができるということでしょう。そうした仕掛けをしていきたいですね。
(了)
(株)石原和幸デザイン研究所
所在地:東京都渋谷区南平台町15-13
設 立:2009年1月
資本金:100万円
TEL:03-6690-8787
(株)別府梢風園
所在地:福岡市東区青葉1-6-53
設 立:1976年6月
資本金:8,500万円
TEL:092-691-0678
【文・構成 大根田 康介】
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