国土交通省は5月21日に、2010年度都市景観大賞「美しいまちなみ賞」受賞地区を発表した。
賞については、「美しいまちなみ大賞」2地区、「美しいまちなみ優秀賞」4地区、「美しいまちなみ特別賞」2地区が選定された。同賞の意義・目的は、平成17年6月1日、景観に関する我が国初めての総合的な法律である「景観法」が全面施行された。現在、多くの地方公共団体において、同法の制度活用による良好な景観形成に向けた取組みが進められており、これら取組みを積極的に支援するため、同法の運用についての技術的助言や、良好な景観形成の動きを国民運動として全国展開していくための普及啓発活動等を推進していくことである。そして、これら受賞を通じて当該地区のさらなる取組みの契機としていただくとともに、全国にわたって良好な景観をもったより良い都市空間の形成が進んでいくことを目指して実施されているのである。
受賞した各地区については以下の通り
◇ 美しいまちなみ大賞 2地区
・山形県金山町(金山地区)
・岡山県倉敷市(倉敷美観地区)
◇ 美しいまちなみ優秀賞 4地区
・北海道函館市(都市景観形成地区)
・福島県会津若松市(七日町通り地区)
・神奈川県横浜市(中区山手町地区)
・長野県南木曽町(妻籠地区)
◇ 美しいまちなみ特別賞 2地区
・東京都葛飾区(葛飾柴又帝釈天参道周辺地区)
・石川県金沢市(武蔵ヶ辻第四地区)
以上の地区においてそれぞれ"まちなみ"のコンセプトについては違えども、同地区に住む住民と当該の自治体が一体となって、我が国の良き建築・構造物を守り、街の活性化に活かすことへ知恵を出し合って構築していることである。"すまい"を中心とした建物を大切にして、皆でまちづくりに参加して地域を盛り上げるというモデルは、住宅におけるストック型社会に向けて大いに参考になる取り組みである事は間違いない。
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