「キューサイ青汁」などの製造・販売で知られるキューサイ(福岡市)に、再び買収劇があるのでは、との噂が流れている。
キューサイは東証2部、福証に上場していた2006年、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(東京都)が全額出資の買収目的会社(グリーン・パートナーズB)を通じて行うTOB(株式公開買付け)を受け入れ、上場廃止となった。キューサイの大株主である長谷川一族所有の株式を含めて、全株式の97.9%を取得したグリーン社の買収費用は600億円超に及んだ。
キューサイは、その後も堅調な業績を残しているが、再度の買収となると疑問符がつく。07年以降、経済環境の悪化が急速に進んだからだ。果たしてこの時期に、600億円を上回る金額で買収する企業は現れるだろうか。
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