注文住宅は、言葉の如くオーダーメードである。建売住宅は、スーツで例えると既製品となる。各人様々な想いで注文住宅を建てるという意思が固まったなら、徹底的に施主の考えを反映させるべきである。供給側に「全て任せる」は、余ほどの信頼関係が無い限り後々トラブルの火だねとなるので、極力回避したい。但し専門家のアドバイス─特に法令関係や構造など、素人の知識では到底判別できない事項はキチンと確認しなければならない。
現在は、すまいに関する情報はあらゆる手段で入手できる。書籍やインターネットで調べると丁寧に記されている。予備知識として気になる事柄を調べておくことであろう。
そしてまずは、どこに居を構えるのか?自身の家族の事情─教育関係、日々の買い物、通勤通学の交通の便など生活に密着した環境、周辺の景観、街並み、治安などなど...最近は、「田舎や街並み外れた閑静な場所に住もう」など大々的にキャンペーンを打ち、促進しているケースが多々見受けられるが、単なる憧れやトレンドだけで判断するのは大変危険である。記者の知人で、福岡市内まで電車で約1時間かかるいわゆる"田舎"に注文住宅を建て、移り住んだのであるが「想像していたより、非常に不便。通勤の行き帰りで疲れてしまう。確かに静かで緑も多くのんびりできるが、様々な生活シーンで不便さを感じている。単なる思いつきや憧れで決めてしまったことに後悔している。慣れるしかないが...」と切々と述べている。
まずは、居を構える場所を熟考することからである。但し、あまりこだわり過ぎると該当する場所が無くなるので、選定事項に優先順位を付けて場所を検索すべきである。
【河原 清明】
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