国土交通省は、2011年度の『大工育成塾』入塾希望者を公募している。応募資格は次の通り。(1)入塾時の年齢が原則として18歳以上25歳以下であること。(2)伝統木造建築の木工事の実務経験がないこと、または実務経験が2年以下であること。(3)健康であること。(4)未成年者の場合は、親の同意が必須。
同塾では、原則として金曜と土曜の1泊2日で、教室講義と現場修行などのカリキュラムに基づいた研修が実施される。期間は3年間。実施場所は、東京、名古屋、大阪、福岡の4カ所である。
授業料については、1年次が50万円、2年次が40万円、3年次が30万円。今回、募集に先立ち入塾説明会が開かれるが、その参加申し込みの締め切りが7月21日。出願締め切りについては8月13日となっている。入塾者の選考は、書類審査、適性、面接などによって行われ、募集人員は100名である。なお今回は、現場修行を受け入れてくれる工務店も同時に募集している。
『大工育成塾』は、木造軸組住宅の伝統を引き継ぐ大工を育成する国家プロジェクトだ。体系的に組まれた講義・研修により、我が国の住まいづくりの技能・技術、知識そして"心"の伝統を次世代に継承し維持・発展させる人材育成となる。
我が国の伝統文化復権の足掛かりとなることに期待したい。
【河原 清明】
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