28日、iPadが全国で一斉に販売され、各地で購入希望者の行列ができた模様。福岡でも「アップルストア福岡天神」に予約の有無で列が分けられ、合わせて120人ほどの行列ができた。「予約なし」の列の先頭は、前日(27日)の昼12時頃から並び始めたという大学生の男性。友人と交代で休憩を取りながら、発売が開始される朝8時までの20時間を過ごしたという。
行列の先頭ということで、その大学生にはマスコミの取材が殺到した。発売開始が目前に迫るなか、大学生は疲労のなかにも笑みを浮かべて、質問に応えていた。
ところが、いざ発売の直前になって、その大学生の姿が消えていた。購入後にも取材をしようと考えていた多くのマスコミは困惑する。「あと少しなのに一体なぜ?」。
実はこの大学生、一緒に並んでいた友人がiPadを2台予約していたという。つまり、前日の昼から並ぶ必要は全くなかったことになる。単に忘れていたのか、それとも「予約」というシステムを理解していなかったのかはわからないが、彼らの20時間は徒労に終わったことになる。
ちなみに、予約をしている行列の先頭は、誰よりも早くiPadを手にしようと午前3時から並び始めたという。こちらも大学生の男性だった。もちろん、開店前に来なくても、予約をしていれば多少の待ち時間でiPadを購入できる状況であった。
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