25日、消費者庁は花王(株)が販売する食用油「エコナ」に関する情報を同庁ホームページ上で公表した。厚労省食品案全部基準審査課が調査した「食用油等のグリシドール脂肪酸エステルの含有実態調査」に関する資料である。
同資料によれば、花王(株)が販売していた『健康エコナクッキングオイル』等におけるグリシドール脂肪酸エステルの量は、他の食用油の含む同成分に比べて「高濃度」であることが判明した。厚労省によれば、今回の調査は新たな分析法で行なったものであり、過去において食品安全委員会に報告したものよりも客観的な手法による測定結果だとする。また、同調査は花王エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルの量について調べようとしたものではなく、あくまで「他の食用油との比較を目指したもの」ともいう。
グリシドール脂肪酸エステルは、発がん物質であるグリシドールの関連物質。今後同省はこの結果を食品安全委員会に報告し、同委員会で検討が続けられている食品健康影響評価で人体への影響が測られることになる。食品安全委員会では、同評価の結果についてはいつごろになるか「わからない」としている。
【田代 宏】
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