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特別取材

ネオ倶楽部 学生に特化したビジネスモデル(中)
特別取材
2010年5月29日 08:00

本社移転で組織を固める

(株)ネオ倶楽部 代表取締役社長 柳川 敏昭 氏


<学生の頃の経験から旅行業に携わる>

 ―旅行、アパレル、就職支援と多岐にわたる事業を展開していらっしゃいますね。

 柳川 そもそもの始まりは旅行業で、売上に占める割合も旅行が7割強となっています。

 ―旅行業を始めたきっかけは。

 柳川 私が大学生のときに旅行愛好会というサークルをつくりました。これは、学生の、学生による、学生のための旅行を提案する目的でつくったものです。旅行を企画するには資格が必要なので、ある旅行社にお願いして、資格のお世話をしてもらいました。それによって自分たちが企画をし、自前でパンフレットを作成して売店の前で配布する。電話番もして参加者を募り、集金までしました。すべて自分たちの手で行ない、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 ―学生がすべてを手がけるとは驚きです。

 柳川 学生のサークル活動なので給料は発生しないのですが、旅行を企画運営することでサークルにお金が入ってきます。(株)ネオ倶楽部 代表取締役社長 柳川 敏昭 氏そのお金で部費をまかなったり、パンフ配りの後に昼食を食べたり、ミーティングという名の飲み会を開いたりしました。また、一所懸命がんばってパンフの配布や集金などをやってくれた部員に、「同行人として旅行に参加する」という特典を与えるなどもしました。今は規制が厳しく、資格がないとできないのですが、25年ほど前はまだゆるかったのですよ。旅行に行った部員が帰ってくると人間的に一回り大きくなっているのです。そういう姿を見るのも楽しかったですね。

 ―経験が人を大きくするんですね。

 柳川 同行人は、参加者から頼られる存在ですから。クレームを受け、それをその場で処理したり、うまく進行するために工夫をしたりすることが勉強になったのだと思います。楽しみながら成長でき、感謝までしてもらえる仕事ということで、卒業後にお世話になっていた旅行会社に就職しました。

 ―サークルが縁で本業になったのですね。

 柳川 はい。そして、入社した旅行会社でも学生に特化した事業部に所属しておりました。大学のクラブやサークルを回り、合宿や遠征などの手配をしました。そこで学んだことを活かし、ネオ倶楽部を立ち上げたのです。

(つづく)

【文・構成:柳 茂嘉】

(株)ネオ倶楽部
所在地:福岡市博多区中洲5-6-24
設 立:2000年12月
資本金:1,000万円
年 商:(09/11)11億3,000万円

柳川 敏昭(やながわ としあき)氏
学生時代から旅行愛好会をつくり、自ら旅行を企画、運営していた。その経験から旅行会社へ入社し、独立を果たす。旅行事業は「オアシス」の名で学生に浸透している。これからはアパレル、就職支援に力を入れたい考え。


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