データマックス主催による(株)ハイマートの神戸みずち社長の講演会「スーパーの3分の1はなくなる?少子高齢化時代に突入した小売業界」が28日、福岡市博多区の福岡国際会議場で開かれ、約140名が出席した。
会場は立錐の余地もない盛況ぶり。参加者は1時間半におよぶ神戸氏の熱弁に聞き入り、懸命にメモを取る姿も多かった。
神戸氏は、少子高齢化時代に入り食品市場の縮小は避けられないのに、売場面積は増え続け、スーパーの生産性が低下していると指摘。アメリカに比べ日本の小売業の生産性は半分しかなく、今後は利益が出なくなり、生き残れない企業が増えていく、と述べた。
生産性向上に向け、品揃えを工夫することで坪あたり売上を増やす努力が必要と強調。生産性が低い大きな原因の一つは高い人件費にあるとし、パートを活用することでコストを下げていくことが必要と訴えた。
さらに、人件費の高い大手スーパーでは人手のかかる生鮮3品はコスト高につき、採算に合わなくなっているとし、生鮮にこそ地方の中小スーパーの生き残る道がある、と話した。
この後、1階のレストランで懇親会に移り、(株)スーパーまるまつの松岡義一社長の音頭で乾杯。神戸社長を挟んで談笑の輪ができた。
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