5月3日、4日の2日間で開催された「第49回 博多どんたく港まつり」は、225万の人出を集め、大盛況のうちに終わった。メイン行事のパレードには、さまざまな団体によるパフォーマンスが繰り広げられた。そのなかから、ピックアップして紹介する。
吉田宏福岡市長は、人力車に乗ってパレード先陣を務め、手を振る観客へ満面の笑顔で応えていた。しかし人気は、その後に続いた王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長のほうがはるかに上。むしろ観客は、王さんへ向けて手を振っていたような気もする。
さらに、パレードの到着拠点であり、人が多く集まる福岡市役所近辺では、子ども病院移転に対する市民の反対団体が署名活動を実施。1,270mの行進の末に、待っていたのは厳しい現実であった。
以上のように「どんたく」は、さまざまなかたちで福岡の世相を反映していた。来年はどんなパレードが見られるだろうか。
【山下 康太】