16日、宮崎県は、口蹄疫の疑似患畜(感染の疑いがある牛や豚などの家畜)が新たに10カ所で確認されたと発表した。今回で、累計の確認事例数は101となり、処分の対象は、牛7,817頭、豚74,594頭の計82,411頭となった。
新たに確認されたのは、児湯(こゆ)郡川南町で9例、同郡高鍋町で1例の計10例となる。このうち高鍋町での確認事例は初であり、都農(つの)町、川南町、えびの市に続き、4市町目となる。
高鍋町で感染の疑いがある牛が見つかったのは、宮崎牛などのブランド牛を飼育している「社団法人 宮崎県家畜改良事業団」である。宮崎県は13日から14日にかけて、特例として貴重な種牛6頭を家畜の移動を禁止している区域の外へ移動させた。それだけに今回、同事業団で疑似患畜の確認されたことは深刻な問題と言える。東国原英夫・宮崎県知事は、ツィッター上で「とうとう、家畜改良事業団にまで広がった。最も恐れていたことである」とコメントしている。
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