鳩山首相が、最後になって政治家としての矜持を取り戻した。
2日、退陣を表明した鳩山首相が、記者団とのやりとりの中で「次の総選挙には出馬しない」と明言、事実上の政界引退を表明した。
首相はまだ野党・民主党の代表だった昨年7月、新潟県内の会合で「首相を終えた後、政界に残ってはいけない。影響力を残したい、という方が結構おられる。首相まで極めた人が、その後影響力を行使することが政治の混乱を招いている」と発言。さらに「首相を辞めたら次の総選挙には立候補しない」とまで言い切っていた。
首相は、米軍普天間飛行場の移設問題で「最低でも県外」と公約。結局、それが守れずに退陣に追い込まれた。言葉の軽さが指摘されていただけに、持論である「首相退陣後は政界引退」だけは守りたいようだ。
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